1959-04-28 第31回国会 参議院 内閣委員会 第21号
○政府委員(安西正道君) 私の方の保安部の調査が、おそらく正しいと考えております。多少当時事件が突発直後でございましたので、新聞報道がなまなましい報道をしたのじゃないかと思っております。
○政府委員(安西正道君) 私の方の保安部の調査が、おそらく正しいと考えております。多少当時事件が突発直後でございましたので、新聞報道がなまなましい報道をしたのじゃないかと思っております。
○政府委員(安西正道君) まず第一の点でございますが、これは国籍を異にする船同士の衝突でございますので、海難審判としては、一応日本側で海難審判が開かれます場合におきましては、朝鮮側として証人として喚問できる建前になっておりますが、出席するかどうかという問題は向う側の判断によってきまってくるケースでございます。しかし、従来の国際慣例からいいますと、こういう事件につきましては、おおむね円滑に民事上の問題
○政府委員(安西正道君) ただいま御指摘の件は、韓国船のレナテ号という船と、それから日本の漁船の第五福丸という船との衝突事件でございますが、私の方では仙崎の保安部から報告を受けております。一昨日の二十六日の九時三十分ごろに、山口県の見島という島がございます。その北西約三十海里の地点におきまして、日本側の中型底びき漁船第五福丸という漁船と、韓国船のレナテ号とが衝突いたしまして、御指摘のように第五福丸が
○安西政府委員 あれはたしか須田水路部長が新聞に所見を発表したのではないかと思います。その後部内におきまして、水路部の見地とそれから警備、救難両様の見地からいろいろ討議いたしましたが、結局あの当時の所見というのは須田個人の意見でございまして、いろいろ部内で討議いたしまして、必要なる施設、たとえばあそこの沼島でございますか、あの気象施設が不十分である、そういうような点の改善を行い、また水路部でも海流観測等
○安西政府委員 ここには来ておりません。
○安西政府委員 この点につきましては、あの事件発生後、いろいろ部内でも検討いたしましたし、運輸省でも関係者が集まりましていろいろ議論をしたことはございます。あの事件発生当時の気象関係は非常に異常でございまして、ほとんどまれに見る現象ではないかということになりまして、さらに関係者が寄って一そう慎重に協議いたしましたけれども、現在の扱いで差しつかえないのではないかというような考えであります。
○政府委員(安西正道君) ただいま千田先生からの御質問でございまするが、もちろん私どもといたしましては、いわゆる李ライン周辺における拿捕の万全を期して、一生懸命巡視船には努力させておる次第でございます。ただ先ほど千田委員からお話がございましたように、漁船がみずから、いわゆる李ラインの外におるというように考えまして操業していったところが、そこへ警備艇がやってきてつかまえたというような場合もございます。
○政府委員(安西正道君) 現在、あの水域に出動させております私の方の巡視船は、昨年の十月まで常時三隻をあの海域に置いておくという方針でございまして推移して参りましたが、昨年の十一月以降に対馬の周辺が盛漁期になりましたので、特に一隻を増強いたしまして、常時四隻を配備しておくという方針で今日に至っております。水産庁の漁業監視船と一緒になりまして、まず私どもの巡視船の任務といたしましては、韓国の警備艇の出動状況
○安西政府委員 従来は海上保安庁といたしましては、向うの警備艇の動きを巡視船によりまして、できるだけ正確にキャッチして、漁船に伝えるという措置をとっておりまして、大体その措置でほとんど成功しておるように思うのです。最近拿捕されました漁船等につきましては、あの海域外でつかまったというようなものがほとんど大部分であります。今後どう対処するかという点につきましては、われわれとしてもも、もし必要ならば巡視船
○安西政府委員 この問題が起りましてから、漁船の拿捕が起りました件数は、ただいま水産庁から申し上げましたように一件でございます。海上保安庁としては、もちろん万全の措置を講ずる覚悟でおりますけれども、ただ韓国がどう出るかというような問題を十分見きわめた上で対処したい、もし必要があればさらに現在あの海域に出ております巡視船の数をふやしまして、漁船の防護に万全を期したい、そういうふうに考えております。
○安西政府委員 帆足先生からいろいろあの水域で働いております巡視船につきまして御同情あるお話がございまして、私ども感激しておる次第でございます。もちろんいわゆる李承晩ラインの漁船の拿捕が今後どうなるであろうかということは、韓国側の出方いかんの問題でございまして、従って私たちといたしましてはできるだけ摩擦を起さないように行動をするように、巡視船に指令を出しておる次第でございます。ただ必要な場合に、御指摘
○安西政府委員 当時は韓国の警備艇が相当あの区域に出勤をいたしておりまして、私の方としては厳戒警報を出して、漁船にできるだけ出漁しないように慫慂をいたしておりました状況下において行われた事件であります。想像いたしまするに、おそらくライン外であるからというので漁船は操業しておったのではないかと思います。
○安西政府委員 二十二日に、地区といたしましては三百二十一区でございますが、第百八十三明石丸と第百八十五明石丸、この二隻が韓国の警備艇から停船を命ぜられまして、つかまっております。昨年の六月以来初めての事件でございます。ただいま申し上げました三百二十一区と申しますのは、いわゆる李承晩ラインと称しておりますラインの外でございます。以上でございます。
○安西政府委員 二十八億でございます。
○安西政府委員 ついせんだって前の島居がやめまして私が後任に参りました。島居長官時代に帆足先生初め当委員会の先生方が九州地方をお回りになりまして、われわれの巡視船に対して御同情ある御理解をいただきましたことは、その後現地にも申しまして、現地の巡視船の一同はほんとうに感激いたしまして、また張り切って業務にいそしんでおりますので、その点厚くお礼を申し上げたいと存じます。 なお、あの際お話がございましたように
○安西政府委員 従来二年六カ月ばかり、前の島居長官のもとで次長をやっておりまして、大へん御厄介になりましたが、今度長官を拝命いたしました。従来同様御指導、御鞭撻をいただきたいと存じます。 なお宗谷は、この十九日にケープタウンに入港いたしまして、しばらくあそこで補給をいたしまして、南極の海へ向うようになっております。まだケープタウン出港の日取りははっきりいたしておりませんが、どうぞ御支援をお願いいたしたいと
○安西政府委員 来年度の予算に要求いたしましたのは、千二百トン型が一隻でございます。それから六百五十トン型が一隻でございます。それから四百五十トン型あるいは三百五十トン型の船舶を約四隻程度要求いたしております。
○安西政府委員 先ほど官房長から御説明いたしましたように、海上保安庁では、巡視船の整備の必要性を考えております。ことに現在、戦争中に海軍が作りました飛行機救難艇というのが相当なボリュームを占めておりまして、すでにこの種の船につきましては、船齢がもう老齢化いたしましても、至急代替建造を要するというような状況になっております。また同時に最近におきましては、遠距離海難が非常にふえて参っておりまして、従来は
○政府委員(安西正道君) あの場合におきましては、ことに気象庁長官もおられますが、関係者が非常に南極の気象資料等についても、事前に相当勉強して参っております。それからまた、海上保安庁からも宗谷の船長を捕鯨船に乗せまして、一年ばかり予備観測の始まる前の冬に南極へ派遣いたしております。そういうような関係で、いろいろわれわれの手でできる最善のことはいたしたはずでございますが、何分にもやはりああいう観測というような
○政府委員(安西正道君) あの南極の観測の計画が起りまして、それからそういう話があったことはございます。ただ、予備観測の際におきましては、すでにもうそういう人を頼むとしても時期おくれであるという問題もございましたし、また、関係者が慎重にいろいろ考えたのでございますが、あの経験者というのは、あのプリンス・ハラルド海岸のああいった方面についての経験者じゃないというような問題もございますし、また、何分にいたしましても
○安西政府委員 本年の氷の状況等から勘案いたしますと、第二次越冬隊を置くために、現地ではまず飛行機で、ビーバーで資材を運び、人を運ぶというような計画をいたしておるのであります。船はできればもう少しオングル島に近い地点に水路を見つけて入りたいといっておるようでございますが、それは今までの状況から考えましても、また南極はもうすでに秋に来ておりますので、非常に天候の変化が激しく、また氷の状態もだんだん悪くなって
○安西政府委員 現在までのところまだ詳細な通知が船長からございませんので、はっきりしたことは申し上げられないと思いますけれども、ここに船舶技術部長が来ておりますので、技術部長からわれわれの推定をちょっと申し上げたいと思います。
○安西政府委員 お手元に宗谷の航跡図が配付してあると存じます。それではお手元の地図によって御説明申し上げたいと思います。 ちょうど一番下のところにリュッツォフホルム湾という字が書いてございますが、その上に十五、十六と書いてございます。そのあたりから御説明申し上げたいと思います。バートン・アイランド号と宗谷が二月の七日に会合いたしまして、それから西南の方向に航路をとりまして、二月の九日にその地点に接岸
○安西政府委員 これは秘密通信装置というものを、若干の陸上の基地と船艇に備えつけておりまして、発信いたしますと受信する設備に届くまでは電波がほかに漏洩しないというような特殊の装置になっております。
○政府委員(安西正道君) ただいま高良先生からお話がありまして、まことに恐縮に考えておる次第でございます。先ほど海運局の方から説明がありましたように、海難防止協会等を設立することを考えておりまするが、しかし、根本的には、やはり海上保安庁という機構がございまして、この政府の機構で絶えずやってはおるわけでございます。しかし、何分にも、海上に働いておられる方々の数というものは非常に多いものでございますので
○政府委員(安西正道君) 海難防止につきましては、海上保安庁で常に施行いたしております。まず、いろいろの遭難のケースを研究いたしまして、そうしてこれを漁船等の船員にもわかりやすいような形でパンフレットにいたしましてこれを漁業組合とか、あるいは機帆船組合、そういう機構を通じまして、絶えず流しております。それから気象関係の予報の施設も、若干ではございますが、海岸地帯に作りまして、きょうは天気が悪いぞ、きょうは
○政府委員(安西正道君) まず、ただいま電報が入りましたので、その点につきまして御報告申し上げたいと思いますが、実は、昨日及びきょう、二日にわたりまして、ただに私どもの巡視船のみならず、現地の底びき漁船百八十隻、それからまた南海汽船の僚船数隻及び海上自衛隊の掃海艇五隻、航空自衛隊の航空機、そういったようなものの応援を得て、ただいまいろいろと現場の付近において船体を捜査いたしておりまするが、けさ早朝におきまして
○説明員(安西正道君) まず第一点の当面問題になりました職員がどういう影響で、どういう関係で白血球が少いかという問題でございますが、これは実はあの直後灯台部でも現地に人を派遣しまして、いろいろ調べたのでございますが、問題になりました職員は、実は以前から白血球が不足だったという事情がございまして、特にあの灯台に回されて天水を飲んだがゆえにそういう関係になったのではないというような面もあるように私は承わっております
○説明員(安西正道君) ただいま灯台職員に対する御同情の言葉をいただきまして、現地におります灯台の職員は大へん感激しておることだろうと考えるわけであります。先般、東北の灯台におきまして、天水を使用して飲んでおります灯台の一部の職員が、白血球の状況が普通人の状況に比較いたしまして三分の一以下であって、非常に健康が憂慮されるというような新聞記事が出たわけでございまして、その後この問題につきまして、東北大学
○安西政府委員 現行法の立場から申しますると、こういうような場合の遺族の救済措置につきましては、不十分ながら船員保険として処理しておる状況でございまするので、船員保険をこえて支給するというような建前にはなっておりません。従いまして先ほどの三十年の十二月十六日の閣議決定も一時の立てかえという名目になっておる次第でございます。なおこのようなケースがこの以外にも李承晩ラインの問題等に関連いたしまして多々ございまするが
○安西政府委員 ただいま外交交渉の経過につきましては、西田海上保安庁次長から御報告申し上げた通りでございますが、私どもといたしましては、韓国側に対しまして、外務省を通じまして損害賠償の要求を出しております。総額といたしましては、約一億三千八百万円でございます。そのうち遺族の賠償金といたしましては四千百七十三万円、それから乗組員の私物の喪失といたしまして百二十七万五千円、合計いたしまして四千三百一万円
○安西政府委員 船員労務官は全国で専任が八十四名おります。それ以外に兼任が八十二名置いてありまして、全体で百六十名でございます。
○安西政府委員 船員行政を担当いたしております運輸省といたしましては、一部負担制によりまして船員の生活が少しでも脅かされるというようなことは好ましくないと考えております。しかしながら船員保険の運用上ある程度の負担はこの際やむを得ないというように考えております。ただ一部負担制の実施につきましては、船員保険の医療給付の相当部分が船員法八十九条に規定する災害補償に相当する給付でございます。従いましてこの船員法
○安西政府委員 ただいま井堀先生からお話がございましたように、船員法八十九条は、その第一項で船員が職務上の傷病にかかりましたときには、その傷病がなおるまで船舶所有者が自分の費用で療養を施しまたは必要な費用を負担する義務を課しております。また職務外の傷病につきましても、船員が雇い入れ契約存続中傷病にかかりましたときには、船舶所有者は三カ月の範囲内におきまして、その療養に関する費用を負担しなければならないというように
○政府委員(安西正道君) その当時も非常に困難であったと考えます。しかしながら、その当時の情勢から見ますれば、その当時の漁船の事情から見まして、本法できめていただいたような猶予期間を設けていただけば十分充足できるというように考えておったわけでございます。
○政府委員(安西正道君) これはいろいろ問題がございまするけれども、当時はたとえば漁船につきましてもマッカーサー・ライン等のラインが設けられまして、漁船にいたしましても、現在の乙区域程度がようやくその漁業区域でございまして、従ってその船舶の数も非常にその当時といたしましては少い、わずかで、少数でございましたが、その後講和条約の発効に伴いまして、わが国の漁業が急激に発展いたしましたこと、従って漁船の数
○政府委員(安西正道君) 現状に沿わない点はいろいろあると思いますが、まず、遠洋かつお・まぐろの臨時特例に関する法律におきましては、たとえば総トン数三百トン未満の船舶につきまして、現在は船長が乙種一等航海士という資格になっております。機関長が乙種一等機関士になっておりますが、こういった職員法を完全実施いたすことになりますと、この種の船につきましては、甲種一等航海士の資格を持たなければならないということに
○政府委員(安西正道君) 丙免状のままに漁船に乗り組みまして、事故がどのくらいあったかという点につきましては、実ははっきり内訳を調査することはできないわけでございまするが、しかしながら特にそれによって海難の状況が多くなったというようなケースはないことと考えております。
○政府委員(安西正道君) 二年前に本委員会におきまして完全実施の決議がなされましたので、政府当局といたしましても、直接船員の方々及び関係の業界の方々に呼びかけまして、できるだけ多数の方々に国家試験を受けるように、そうして資格をとるための教育を行うように、いろいろお願いして参ったわけでございます。また政府といたしましても、昭和二十九年より船舶の職員養成の講習会に対しまして約二千六百二十万円、このうち運輸省関係
○政府委員(安西正道君) この二年ばかり前の本委員会におきまして、遠洋かつお・まぐろの特例法の適用の二年延長に関しまして、御審議を願いました際に、二年後には、すなわち本年の三月二十二日以降におきましては完全実施をするということな、実はお約束申し上げたわけでございます。そのために、政府といたしましても、職員の教育その他いろいろと手を施して参りましたけれども、何分にもカツオ、マグロ漁業の漁業区域が遠くインド
○安西政府委員 ただいま日魯漁業会社が二月十四日の当日をもって給料を打ち切ったという話がございましたが、これは日魯漁業会社に当って調べましたところ、二月分としては給料を全額支給しておるというように私どもは承わっております。それから政府といたしましては先ほど話がございましたように、昭和三十年十二月十六日の閣議決定によりまして、昭和二十三年十月三十日から昭和三十年十二月十日の期間において外国船舶による不法拿捕
○安西政府委員 事実であります。
○安西政府委員 船員局と航海訓練所のおもな項目につきまして御説明申し上げたいと思います。お手元に御配付申し上げております資料の五をごらん願いたいと存じます。 まず第一にILOの海事予備総会が来年度開催される予定になっております。わが国は一九五一年にILOに復帰いたしまして以来、毎年各種の会議に代表団を派遣いたしまして討議に参加するとともに、幾多の条約案の批准を行なって参っておりますが、一九五五年に
○安西説明員 予備員の数は考慮に入れておりません。それから郵船と商船につきましては、老齢の方がたくさんいるという事情も考えておりますが、今の一・九という率をかけますと、金額の面で一般の会社と歩調がそろうのではないかというふうに考えております。
○安西説明員 お答えいたします。郵船と商船はライナー会社でありまして、経営の内容もほかの会社に比べましてはよくないという点が一点であります。それからもう一つは、基準給につきまして、郵船は別といたしまして、商船は船員の年令の関係で一般の基準給よりも多少高くなっております。従いましてライナー会社であるという点と基準給の点から考えて、一・九に押える方が妥当ではないかというような考え方であっせんを行われたと
○安西説明員 船員局長でございます。海員組合が十一月の十日に大手筋の十五社——この中には大手筋のうちで三井船舶が除かれておりまして、その他の大同海運、飯野海運、川崎、三菱、日本海、郵船、日本油槽船、日産、日鉄、日東、大阪商船、新日本、東邦、東京船舶、山下汽船、この十五社が含まれておりますが、この十五社に対しまして、基準給の二十五割及び三十割をそれぞれ要求いたしました。これに対しまして大手筋の十五社は